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ほうしゃせん などについて、 の手紙

小学校から、ムスメがプリントをもらってきました。

タイトルは

「ほうしゃせん などについて、 せんせい といっしょにかくにんしましょう。」
(小学校1~3年生用)

一番下に
<参考>文部科学省資料 保護者の皆様へ-放射線で気をつけたいこと- H23.4.20

と書いてありますが、どこが作成し配布している文書なのかは書いてありません。
自治体独自なのか?


なかなか、すごい内容です。


<引用開始>
Q1 ほうしゃせんってなあに?
A:とくちょう:みえない におわない さわれない きこえない
  しゅるい:ガンマせん エックスせん アルファせん ベータせん ちゅうせいしせん などがあります。
 ※たくさんうけると からだにわるいですが、まわりにもあって、わたしたちはしらないうちにすこしずつほうしゃせんをうけています。

Q2 みのまわりやしぜんのなかのほうしゃせん
A:みのまわり
  ・くうこうのにもつけんさ
  ・レントゲンなど
  しぜんのなか
  ・うちゅうから
  ・くうきちゅうから
  ・だいちから
  ・たべものから など
 ※ほうしゃせんは もともとしぜんのなかにあります。やさいなどの たべものにも ほうしゃせんを だすものが ふくまれています。

Q3 どんなことに きをつければいいの?
A:いろいろなことがいわれていますが、むやみに しんぱいしたり あわてたりせず、 おうちのひとや せんせいの おはなしをきいて、おちついて こうどうすることが たいせつです。

<引用終わり>

この先は、私のツッコミです。

Q1のこたえについて

・見えたりするようじゃ、死んじゃうだろうね。
・ガンマ線とかが何するかが知りたいな。遺伝子を傷つけるので、がんになりやすくなったりします、とか。
・たくさんうけるとからだにわるいって、どのくらい受けると悪いのかな?


Q2のこたえについて

・たべものにも、放射線を出すものがあるのか。じゃあ、多少増えてもいいと言いたいのか?

放射線は自然界にある、とか医療でも使われるという言い方はとんでもない詭弁です。

問題なのは、自然界にあったものや医療上の必要があってあえて受けるものではなく、この場合は福島第一原子力発電所の中にあったはずの放射性物質が、頼んでもいないのに身の回りに出てきてしまって、余計な放射線を出し続けていることによる影響。

放射線を出すような食べ物を食べて、内部被爆しても、空気中や地面からの放射線を受けて外部被爆しても、ちりを吸い込んじゃったりしても、もとからあるものの影響もあるから、と言い逃れするようにしか見えないが?


Q3のこたえについて

・そもそも、「どんなことに気をつければいいの?」の答えになっていませんがな。

「しんぱいしなくていい」は、「気をつけること」なのか??

それからね、むやみに心配したりあわてたりしている低学年はいないよ。
子どもに言うふりして、親に言ってるだけか。





ううう、こういう答えにもならない「答え」を結論に持ってくる手紙って何なんだ?


この手紙が、子どもたちに言いたいのは

「えーと、福島にある原子力発電所から、放射線を出すものがたくさん出ちゃって、たくさんうけると体に悪いし、騒ぐ人もいるのですが、もともと自然界にもあるものが、ちょっと増えただけです。
心配しなくてよろしい。
そのままおちついて行動してすごせばいいの。」

ってことでしょうか。



はっきり言って、子どもを守ろうという、視点はゼロ。
将来に向けての、単なる言いのがれ文書ですね。
by ts-kabakichi | 2011-07-01 00:28 | 思うこと