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奉仕清掃活動

子どもたちの通う小学校と中学校から、奉仕活動(つまり学校の清掃)のお願いのお手紙が来ました。

掃除の内容に

・グラウンドの雑草とり
・枝の剪定
・側溝の泥さらい

などがあります。


えーと、先週小山よりも原発から遠い茨城県常総市の小学校の奉仕清掃後のプールと側溝の泥から基準値の倍のセシウムが出たと報道があったばかりですが。
何にも考えてないんだなあ。


毎日新聞の7/5の地方版の記事から引用します。http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20110705ddlk08040087000c.html

(引用はじめ)

東日本大震災:プール泥からセシウム 常総・市立小、埋め立て許容基準の2倍 /茨城
 ◇児童ら清掃

 常総市の市立小学校が5月にプール清掃を教員と児童で行った際にかき集めた泥土から、1キロ当たり1万7020ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが分かった。環境省が放射性物質汚染がれきについて定めた埋め立て許容基準の2倍に当たり、この学校は泥土を隔離。これを受けて市教育委員会が4日、全小中学校のプール泥土の残存状況を調査したところ、同校の他に4小学校が敷地内に泥土を置いていることが明らかになった。【安味伸一】

 同校PTA関係者が敷地にあった泥土を6月11日にバケツ1杯分採取し、うち3キロの試料を専門検査会社に送付。同29日に届いた検査結果によると、セシウム134が7700ベクレル、セシウム137が9320ベクレルだった。

 環境省が先月公表した汚染がれき処理基準では、8000ベクレル以下については埋め立て処理を認めるが、これを超すと放射線遮へい措置が必要となる。文部科学省はプールなどの泥土もこれに準じるとしている。

 同校の教頭は「愛校作業として5、6年生が掃除に携わった」と話しており、放射性物質汚染の認識はなかったという。市教委は5月25日、プール清掃に際し児童生徒の健康に配慮するよう各校長に指示したが、既に同校を含む4小中学校で児童生徒が清掃に参加していた。

 市教委は同校のプール泥土を産業廃棄物として業者に処理を委託することを決定。他の4校の泥土については5日に放射線量を測り、校庭よりも高い数値が出た場合は産廃として処理する方針。坂巻幸一教育部長は「プール清掃は学校の指導の一環だが、配慮が足りなかったかもしれない」と述べた。

 調査したPTA関係者は「子どもが放射性物質に汚染された泥土の処理を行った事実を、将来の健康も考えて記録に残してほしい。市教委はきちんと対策を取り、情報を公開すべきだ」と指摘する。一方、県教委保健体育課は「評価基準はないが、掃除の後きちんと手を洗えばそれほど神経質になることはない」としている。

(引用終わり)


こういった報道が出たばかりなのに、茨城と同じく福島の隣の県でこれはないんじゃないか、と思い、それぞれの学校長宛に手紙を書きました。うちで取っている東京新聞の記事のコピーつけて。
(ウェブ上では見つけられなかったので、こちらにはより詳細な毎日新聞の記事を引用しました。)

せっかく学校での放射線量測定しているのだから、側溝部分の線量も測定して明らかに高いような傾向があれば、子どもたちの参加はやめさせてほしいと。


正直に言って、こんな手紙は書きたくもありません。
声を出すことは、すごく決意のいることです。

でも、プール清掃のときに黙っていたことを後悔しているので、もう黙っていられませんでした。

これから、ややこしいやり取りをしなくてはならないかもしれませんね。

ぐだぐだここに書いたって何も変わらないから、ようやくアクションを起こしたところです。
気が重いけど、守るべきは子どもたちです。

少しであっても、余計なリスクを負わせたくはありません。

ただでさえ、日々のリスクは負わされてしまっているのですから。


「日々のリスク」については、私は以下のように考えています。

放射性物質による汚染は、一番多くの放射性物質が放出された3月当時によるものです。
風向きや降雨によるのホットスポットが観測されています。
自治体もそのあたりのことは理解していて?週に2回、学校や幼稚園での空間放射線の測定を行っていて、小山は福島第一原子力発電所から200キロメートル以内のところであるにもかかわらず、幸運なことにそれほど線量は高くはありません。
しかし、いまだに原発事故以前よりも高い数値を維持したままですから、地面などに積もった放射性物質が放射線を出していると容易に想像できます。
福島原発から放射線が飛んでくるわけではありませんからね。

私たちは、少ないとはいえ、無駄な放射線にさらされ続けているわけです。


そのうえ、どう考えたって水が流れ込んで放射線量が高いに決まっている、側溝なんて掃除させたくありません。
by ts-kabakichi | 2011-07-14 11:27 | 思うこと