川崎市在住のプラネタリウム・クリエイターの大平貴之さんの講演会に行って来ました。
生田緑地にある川崎市青少年科学館のメガスターⅡは見たことがありますが、実際に太平さんのお話を聞くのははじめて。
結構難しいプラネタリウムの原理を分かりやすい言葉で話し、ユーモアのある講演会でした。
プラネタリウムをはじめて見たのは、たぶん室蘭の青少年科学館です。
夏休みはよく伯母の家に遊びに行っていたので、連れて行ってもらっていました。
測量山や大黒島など、室蘭の風景を映し出した白いドームが次第に夜になっていくあの独特の雰囲気が大好きでした。
学生の頃にも、プラネタリウムにはよく行っていました。
小学生に星を見せる移動天文台で、天文指導員というのをしていたので、その活動の中でよくプラネタリウムに出入りしていました。
実際に出かける前にプラネタリウム使って、今日の星空の予習したり。
研修の中では自分で番組を作って投影するという実習?もあり、解説台の中に入ったこともあります。
他にも、好きであちこちでプラネタリウムを見ました。
なかでも、一番楽しかったのは、今はもうなくなってしまった渋谷の五島プラネタリウム。
古いカールツァイスの機械を、修理しながら使っていたそうで、部品が壊れるとメーカーがひとつひとつ作って対応してくれていたそうです。
そういう、昔ながらの機械が投影する星空と、全て生解説の番組、本当に楽しかったです。
学生の頃に何回かと、就職してからも1~2度行きましたが、今でも素晴らしかったなあ、と思い出します。
それに近いイメージが、近くの生田緑地にある青少年科学館のプラネタリウム。
五島プラネタリウムにいた解説員の方もいらっしゃったりして、懐かしいお声も聞くことが出来ます。
そこにあるのが、今日の大平さんの作ったメガスターⅡフェニックス。
もともとあるプラネタリウムとうまく組み合わせて投影しています。
メガスターの星空を見たときは本当にびっくりしました。
双眼鏡を貸し出してくれるのですが、本当に暗い夜空で双眼鏡をのぞいたときと同じ無数の星が見えるのです。
講演会で大平さんがおっしゃっていた、肉眼でははっきり見えない星も星空にはあって、それをも再現したいと思った、という言葉が心に残りました。
目には見えない星も、そこにある星空という風景を構成している一部であるのですよね。
そこまで再現すると、本物により近づくのだということが、現物を見るとよく分かります。
本当に暗い夜空を誰もが日常的に見られるわけではないけれど、メガスターで見ることが出来るって、素晴らしいことですよね。
また近いうちに、私も見に行こうと思いました。
そして、北海道の真っ暗な星空も見にいきたいなあ。
氷点下20度近い屋外で見た流星群。
百武彗星や、ヘール・ボップ彗星を追いかけて、夜毎?日高や石狩に車を走らせていたのも楽しかったです。