兄ちゃんは剣道の練習が終わった後、のんびりおしゃべりしながら片づけをするのが好きみたいです。
いつも同じ学年の子と、のほほんと語っています。
なので、当然片づけにとっても時間がかかります…。
道場からはほかの子たちもほとんどいなくなり、「もういい加減に早くしなさい」と言いに行った時、まだ道場にいた6年生がふざけて、兄ちゃんと話していた子の防具バッグを蹴飛ばしました。
「防具けるなんてとんでもない!」と、居合わせたお母さんと私から即座に指導が入ります。
でも何だかいまひとつ反省していないので
そのお母さんと私「防具蹴るなんてバチ当たるよ~。」
蹴った当人「えー、そんなことないって。」
「いや、絶対にバチ当たるね。剣道の神様のバチがあたるね。」
ほかのときって、最近は「バチ当たり」なんてことであまり叱りませんが、剣道の場合、いかにもバチあたりな感じですよね。
そういえば子どもの頃は、よくバチが当たるよ、と言われてたなあと思いだしました。
などと思っていたら、道場の入り口で子どもたちがかたまって騒いでいます。
「わーくさいー」とか言って。
見ると、下駄箱の前に置いてあった灯油のポリタンクにぶらさげてあったポンプケースが外れて落ちて、中の灯油がこぼれた様子。
誰かの竹刀がぶつかって落ちたんだよ、と説明していたのは例のバチ当たりな彼。
その灯油、彼の足にばっちりかかっていました。
それに気づいた私ともう一人のお母さん
「ほーら、バチ当たったよ~。防具蹴るからこんなことになるんだよー。」
「………」
その子、足を拭いてもらって靴を履いて一歩踏み出したところで、また派手に転倒…。
かなり痛かったようですが、いつもなら痛い痛いと騒ぐところ、今回ばかりは耐えて帰って行きました。
かなりこたえたかな?
なお、一部始終を見ていた兄ちゃんたちも、かなりびびっていました。(ニヤリ)
子どもに「バチ当たるよ!」という教え方って、いいなと改めて思いました。
何か恐れなくてはならないものがあって、きちんとそれを守らなければならないというのって、大事なことだと思うのです。
剣道の神様、それにしても適格な指導をしてくださったものです…。